青空のむこうに~バスケに恋して~
「じゃあ、オレは行くよ。モルにメールするように伝えておくから、ちゃんとけじめつけられるといいな」
「…ありがと…」
「もう泣くな。ゆずに泣かれるとオレが困る…」
トージはそう言うと、クルッと背を向けて自転車に飛び乗った。
そして、一度も振り返る事無く公園から出て行く。
「…っ…」
涙でぼやけて何も見えなくなり、私はその場に崩れ落ちた。
本当に本当に大好きだと思えた人…。
そんな人なのに、自分の手で傷つけてしまった。
私はもう誰も好きにならない…。
誰からの優しさもいらない…。