青空のむこうに~バスケに恋して~
「そんなの…トージ君に失礼だよ…」
「わかってる。トージを傷つけた罰はきっといつか私に返ってくるから…」
私はそう呟いて、ケータイを見つめる。
本当なら、マネージャーもやめるべきなんだと思う。
トージのおかげでこの場所にいられるんだもの。
…でもここで私がやめたら、マサシの件が浮上する。
誰もがマサシをよく思っていなかっただろうけど、マサシを追い出した上に私がやめる事になったとしたら、誰かは思うだろう。
だったら最初から来るな…って…。
誰になんと思われようと、自分のせいだからいいんだけど、こればっかりは私を誘ってくれた虎鉄やマホに迷惑かけるだろうし、これ以上揉め事は避けたかった。
せっかく新チームになって、まとまり始めてるのに。
「…モル君…は?」
「トージが知ってたみたい。だから、最後に会ってくる」
「…そう…」
「ごめんね、マホ…」
悲しそうな顔をしたマホに向かって私は頭を下げた。