青空のむこうに~バスケに恋して~
「私、夜明けって初めて見るよ…」
「…心の夜明けも一緒に迎えられたならそれでいいじゃん」
心の夜明け…。
本当にいろいろな事があった、この1年間。
私はいろいろな人に助けられ、支えられてきた。
「…キレイ…だね…」
「ああ…」
夜明けの景色がこんなにきれいだとは思わなかった。
暗闇に支配されていた町並みが、朝陽に照らされてキラキラと輝き始める。
「…今のゆずと同じ。心の闇が、オレっていう光に照らされてゆず自身がキラキラしてる」
「…トージ。ちょっと鳥肌たつような事やめてよ…」
「悪い。ちょっと調子乗った…」
恥ずかしくてそんな事言っちゃったけど…。
でもね、トージ。
間違いじゃないんだよ…?