青空のむこうに~バスケに恋して~
エピローグ
「だから、許して?ね?」
「まあ、これも愛の一つだと思ってさ~」
夏休み中の体育館。
今日も午前中の練習は男子バスケ部と女子バスケ部が半分ずつ使っている。
男子部の休憩中、マホと虎鉄がそろって私に向かって手をあわせていた。
「モルとトージが同一人物って…なんで教えてくれなかったの?」
「だって、普通は気づくだろ?お前、モルにしかもらしてない情報をトージが普通に知ってたんだぜ?おかしいだろうが」
「…どうせ私は鈍いんですー。あ~あ、マホは味方だと思ったのになぁ」
「ごめんね。ちなみに、翠のケータイからゆずのアドレスぬきとったんだ♪」
ニコニコしながら言ったマホ。
…翠に後でばらしちゃおっと。
トージと私は、再び付き合うことになった。
でも、これが本当の始まりなんじゃないかなって思う。