青空のむこうに~バスケに恋して~
「もちろん、実力も2人に負けてないからね。自信持って、自分の思うとおりにプレーしていいんだからね」
「ありがとうございます」
どんなに嫌がらせされても、まだ逃げ場所はあると思ってた。
バスケットが大好きだって気持ちも、まだそれに勝ってたから、頑張れると思ってた。
先輩に頭を下げて、部室に戻ると、中から話し声がした。
「本当ならあのユニフォーム、私かサエがもらってたのにねー」
「ほんとほんと。何か上手く利用されて捨てられた感じ~」
カズミとサエの声だった。