青空のむこうに~バスケに恋して~
ドアを開けると、2人がこちらを振り返った。
「利用したとか…何でそういう事…」
「だっておかしいじゃない。経験者の私が何でアンタより劣ってる事になってんの?先輩に何か言ったんじゃないの?」
「何で…」
「何揉めてんだ?」
声がして振り返ると、制服を着たマサシが立っていた。
「マサシ…」
「マサシ君もおかしいと思うでしょ?!経験者の私じゃなくて何でゆずが選ばれたかって!」
サエは涙ぐんでマサシに駆け寄るとそう訴えた。
そんな事、言うほうがおかしいと、マサシは私の味方をしてくれると思った。