青空のむこうに~バスケに恋して~


階段を下りようとした時、背中をドンと押された。

段を踏み外して私はそのまま階段を転げ落ちる。


「いった…」

「もう、姿見せんなよ、ブス」


体を起こしながら見上げると、そこにいたのは帰ったはずのマサシとサエの2人だった。


2人は汚い物でも見るかのような表情で私を見下ろしている。



そして、何事もなかったかのように2人は笑いながら去っていった。




「…何で…」


階段から落ちた時にぶつけたところが痛い。



だけど、それ以上に心のほうが痛んだ。




そんなに私の存在が憎かったんだろうか…?






ただ、バスケが好きで頑張ってただけなのに…。


< 46 / 287 >

この作品をシェア

pagetop