青空のむこうに~バスケに恋して~
階段を下りようとした時、背中をドンと押された。
段を踏み外して私はそのまま階段を転げ落ちる。
「いった…」
「もう、姿見せんなよ、ブス」
体を起こしながら見上げると、そこにいたのは帰ったはずのマサシとサエの2人だった。
2人は汚い物でも見るかのような表情で私を見下ろしている。
そして、何事もなかったかのように2人は笑いながら去っていった。
「…何で…」
階段から落ちた時にぶつけたところが痛い。
だけど、それ以上に心のほうが痛んだ。
そんなに私の存在が憎かったんだろうか…?
ただ、バスケが好きで頑張ってただけなのに…。