青空のむこうに~バスケに恋して~
「ゆず!どうしたの?!そのケガ!」
次の日。
病院へ行ってから学校に行ったので遅れてしまった。
教室に現れた私を見るなり、翠は驚きの声をあげて駆け寄ってくる。
リエも心配そうに来た。
「…うん…」
何をどう説明すればいいんだろう…?
私の右足の骨にはヒビが入っていた。
松葉杖をついて現れれば、誰だって驚く。
「翠、リエ。ごめんね。私、バスケ部やめるよ」
「どうして?!ケガがなおってからまた頑張れば…」
「…バスケット…もう…」
口を開いたとたん、涙が零れ落ちた。
大好きだったはずなのに、今はもう辛すぎる。
好きだから頑張れた。
でも、頑張ろうとすればするほど、妨害されてしまう。
嫌いにはなりたくなかった。