青空のむこうに~バスケに恋して~
放課後、松葉杖をつきながら私は先輩の所に話をしに行った。
当たり前の事だけど、部室に入ったとたん、私の姿を見た先輩たちがギョッとした顔をする。
「どうしたの?!」
「…階段から落ちてしまって…」
マサシとサエに突き落とされたんだけど…。
そんな事は言えなかった。
もしかしたら罪悪感でいっぱいな状態かもしれないし…。
私はかすかな期待を持っていたんだと思う。
「浮かれてたバチでも当たったんじゃないのー?」
「だよねー」
様子を見ていたカズミや紀子の声が聞こえてくる。
サエはまだそこにはいないようだった。