青空のむこうに~バスケに恋して~
松葉杖姿の私を見て、サエはギョッとしたようだった。
「何してんの?嫌がらせにでもしに来た?」
「…そんな事…」
「経験者のくせに選ばれなかったってどうせ笑ってたんでしょ?」
「そんな事するわけないじゃん!」
「…でも、そんなケガするなんてバチが当たったんだね」
サエは冷たく笑いながら自分のロッカーを開ける。
「…ケガだけじゃなくて、死ねばよかったのに」
死ねばよかった…?
着替えを終えたサエはロッカーを乱暴に閉めた。
「顔も見たくない。二度と姿見せんな」
サエは吐き捨てるようにそう言うと部室を出て行く。
そこまで言われなきゃいけない事を私はした…?
私はただ、バスケが好きで頑張ってただけだったのに…。