青空のむこうに~バスケに恋して~
「んじゃ、そろそろ行くよ。足、無理すんなよ」
「じゃ、行ってくるね~」
「あ、うん、頑張ってね!」
桐沢君とマホちゃんはコートの方へと行ってしまった。
三人で手を振って二人を見送る。
私は桐沢君の後ろ姿を見つめながら少しドキドキしてた。
「じゃあ、観客席に行こうか!」
「そうだね♪」
翠とリエは私のペースにあわせて歩いてくれる。
この二人には本当に感謝してる。
私がバスケ部をやめてから、二人とも部活の話は私の前ではしない。
多分、気を遣ってくれてるんだと思う。
今日の事も、本当は言いだしにくかったんじゃないかなって…。
でも、約束した事だしすごく私が楽しみにしてた事だったから、思い切って言ってくれたんじゃないかな…。