青空のむこうに~バスケに恋して~
星羽の1年生が華麗なシュートを決めた時、会場中がどよめきの声をあげる。
桐沢君よりは少し背が低い星羽の1年生。
私も経験者だったら…。
あのコートに立つ事を許されたのだろうか…?
こうして、明ける事のない夜が私にやってきた。
ヒビの入った足が治っても、体のアザが消えても、心の傷は深くえぐれたまま。
翠やリエに気を遣われる事も嫌になって、自分から離れてしまった。
休み時間は教室では過ごさず、学校は遅刻ギリギリに登校して、放課後一番に帰る。
自分でしか身を守る事はできない。
誰も信用する事ができない…。
そして、その心の闇はさらに深くなっていった…。