青空のむこうに~バスケに恋して~
そのまま雑誌をレジに持っていく紀子。
「星崎クン切り取るんでしょ~?」
「そんな事しないよー」
ニヤニヤしながら言うサエに紀子は赤くなって答えてる。
「四人で遊べたらいいね~♪」
「そうだね~!」
もう星崎クンとやらの彼女になったつもりで紀子はルンルン顔。
サエと楽しそうに話しながら本屋を出て行った。
…見つからなくてよかった。
鉢合わせしたら、どんな嫌味を言われるかわからない。
夏休みくらい何も考えたくなかったなのに。
二人が出て行ったのを見て、私は雑誌コーナーへと向かう。
いろいろ雑誌が並んでたけど、二人がさっき見てた雑誌が一番目についた。
気になったんだと思う…。
雑誌に手を伸ばした時、同じ雑誌を手に取ろうとした人と手がぶつかった。