青空のむこうに~バスケに恋して~
「ごめんなさい!」
「あ、いえ…オレの方こそごめんなさい」
パッと手を引っ込めて相手に言うと、相手も丁寧に謝ってくれた。
私と同じくらいの年の男の子…。
「…もしかして、君もバスケやってるの?」
「え?」
彼は雑誌を指差して聞いてきた。
「…いえ、やってないです」
「そっか。じゃあバスケが好きなんだね?」
バスケが好き…?
『バスケ部ヤメロ』
『いるだけでウザい』
『調子にのんな』
脳裏に言葉がよぎる。