青空のむこうに~バスケに恋して~
マホちゃんは相変わらず明るくて、可愛らしいオーラを放ってる。
毎日が充実してる証拠なんだと思う…。
部活動頑張って、友達もいっぱいいて、ステキな彼氏もいる。
みっともないけど、今の私はマホちゃんに対してすっごい嫉妬心でいっぱいだ。
「…部活の帰り…?」
「うん」
マホちゃんは制服姿だった。
夏休み中に制服着るなんて、一学期の成績で赤点取った人が補習を受けに行くか、部活に行くかのどっちか。
彼女が赤点とって補習を受けた人には見えない。
…でも、聞くんじゃなかった…。
「柚香ちゃん、久しぶりだよね。全然学校で見かけなかったから…」
「…うん…」
授業中以外は教室にいなかったし。
…そこらへんは多分、翠やリエに聞いて知ってるとは思うけど。
「何か…あった?男子の決勝戦以降からおかしいみたいだから…」
何か…。
なんでもないよ、気にしないで。
…って言おうとしたけど、声が出なかった。