青空のむこうに~バスケに恋して~
閉ざされたドアが少しだけ開いたような…。
そんな気がしてきた。
絶対に光なんかさす事はないって思ってたのに…。
マホと別れて、私は家に向かって自転車をこぎだす。
いつもは重く感じるペダルも、なぜか今日は少しだけ軽く感じた。
「ただいまー」
自転車を止めて、ドアを開けた瞬間にケータイが震えだした。
メールを受信したようだった。
さっそくマホが入れてきたんだなと思ってケータイの画面を見た。
『さっきはしつこくしちゃってごめんね』
そんなに気にしなくても…。