青空のむこうに~バスケに恋して~


閉ざされたドアが少しだけ開いたような…。



そんな気がしてきた。



絶対に光なんかさす事はないって思ってたのに…。



マホと別れて、私は家に向かって自転車をこぎだす。

いつもは重く感じるペダルも、なぜか今日は少しだけ軽く感じた。




「ただいまー」


自転車を止めて、ドアを開けた瞬間にケータイが震えだした。

メールを受信したようだった。


さっそくマホが入れてきたんだなと思ってケータイの画面を見た。



『さっきはしつこくしちゃってごめんね』



そんなに気にしなくても…。





< 96 / 287 >

この作品をシェア

pagetop