青空のむこうに~バスケに恋して~
私は、靴をぬいであがると、そのまま自分の部屋のある二階へ上がった。
『そんなに気にしなくても大丈夫だよ。私もすぐに話せなくてごめんね。もう少し時間を置いたら…』
時間を置いたらきっと、話せる日がくると思う…。
私はそう思いながら、返信した。
マホは翠と同じ中学出身だって言ってたし、私の事は何となく翠から聞いてるだろう。
多分、桐沢君も知ってると思う。
だけど、決定的な一件は当事者しか知らない。
机に置いたケータイがカタカタと震えた。
マホはまめな性格だなーと思いながら、私はケータイを手に取った。
新着メールありと表示されていたけれど、中身を見たらマホではなかった。
知らないアドレスから送られてきたもの。
『はやく学校やめろ。マジウザい』
見た瞬間、ケータイを落としてしまった。
内容からして誰が送りつけてきたのかわかる…。