願望恋愛♪ ~もしも・・・~

「ふふ、そーんなコトだろうかと思って
頼んでおいたわよっ」


また、キッチンへ行き、
小さな段ボールを手にして
リビングへ戻ってきた


「昨日、届いたばかりなんだからね」


テーブルへと段ボールを置き、
梱包を解き、
小瓶を出した


「いい?
一日、2粒でいいからね

薬じゃないから、いつ飲んでもいいし
一度に飲んでも、
分けて飲んでもいいの

特に、気をつけることは
何もないわ

1瓶で1ヶ月分はあるから」


と、さとみと私に
それぞれ1瓶ずつ渡してくれた


箱の中を見れば、
まだ、5~6個入ってた


「あ、ねぇ、値段、いくらするの?
それだけ効果あるんなら、
高かったりして…?」


セレブな典子には買えても、
庶民な私とさとみに買えなかったら、
意味がない…


「心配しなくても大丈夫よ、
1瓶¥4200
良質なサプリメントと同じよ、
私だって、あんまり高いのは買わないわよー」


「「良かったー」」


さとみと私は、淡い期待を抱きながら
その小瓶を手にして眺めた

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