願望恋愛♪ ~もしも・・・~
「よ、よし…き…くん、よね?」
キッチンカウンターのリビング側から
覗いてるその顔を
じぃっと見つめながら聞いてみた
「ははっ、
なーに目ん玉デカくしてンのっ?
本人に決まってンじゃんっ」
何かおかしい?って
問いかけるように私に答える
「だ、だって、全然…ちが…う…デショ」
だって、ホントに違うもの…
「オレだって、
気合い入れてマジんなれば、
ナイスなオトコだろっ?! はははっ」
どうだと、
両腕を腰にあて、
私に自分の身体を見せつけてる…
ナイスって……
若者が言うかぁ?
そして、
片手に持っていたクリアファイルを
渡してきた
中身は、何かの書類…のよう…
「オレ、先月から、
この会社でバイトしてたんだけど、
就職の相談したら、
あっさり採用してくれた
で、これ採用通知」
渡されたクリアファイルの中の書類を見れば…
地方を中心に展開してて
誰もが知る
アミューズメントパークの会社の採用通知
関東の方面では、
飲食や、遊園地も手掛けてる
「す、スゴッ…!!」
人は見かけによらないって…
このことなのね…