願望恋愛♪ ~もしも・・・~
「悪かったな…」
片方のマグカップを私に差し出し
テーブルを挟んで、
私の斜め向かいに座った
「……」
課長の様子を見る
マグカップを両手に持ち
ひと口飲み…
「まぁ…なんだ…
アイツは、感情ストレートだし、
黙ってられないヤツだから…」
「……」
両手のマグカップを手の中で
クルクルとまわしてる…
「まぁ…
聞き流してくれても、いいし…
山内くんの…好きなように、
してやってくれ…」
そんな…
私に委ねられても…
手の中のマグカップを見つめる
課長の表情は
少し、淋しそうで…せつなそうで…
そんな顔…
はじめて見た…
課長は…それでいい…の…?
……