願望恋愛♪ ~もしも・・・~

あまりにも大きな声が耳元に響いたので
持っていた携帯を
一瞬、耳から離し、
溜め息1つついてから
また、耳に充てた


「何?!そんなに慌てて、どうしたってゆーのっ?!」


玄関に置いてあるパンプスに
足を入れようとした時、
予想もしない内容が
私の耳の中に入ってきた


「……え?! ちょ、さとみ、それ本当なのっ?!」


携帯を握る手に汗が滲み、震えて、
落としそうなのをぐっと握り直す


『うん、ウチのダンナからさっき電話あったの
今日子、どうする? 
私は、病院向かうけど…
今日子は…』


「……う…ん…」


事の真相をさとみから聞いた私は、
力が抜けてしまい、
履きかけたパンプスから足を外し
その場に座り込んでしまった











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