願望恋愛♪ ~もしも・・・~
リビングへ行き、
キッチンにいる人の後ろ姿を見て
声をかけた
「芳樹くん…」
呼ばれてこちらを振り向いた芳樹くんは
私のカオを見て、
すぐに、キッチンからリビングへと
移動してきた
「芽依、大丈夫か?」
私の前に立ち、
覗きこむように聞いてきた
「うん…なんとか…」
「そうか…
そんなトコに突っ立ってないで
座ったら?」
優しく私の手を引いて
ソファーに座らせてくれた
「な、芽依
腹へってないか?
オレ、リゾット作ってみたんだ
食べてみないか?」
私が座ったのを確認して
キッチンに向かいながら
芳樹くんが、私に言った
料理なんて、
一切しなかったのに…
どうしたんだろう…
リビングの掛け時計を
横目でチラと見れば
すでに、お昼を過ぎていて
朝食を軽くしか食べていなかったから
お腹が空いてることに気がついた
「うん…
せっかくだから、いただいていい?」
もちろん、と
私に笑顔をむけた芳樹くんが
用意をしだした