願望恋愛♪ ~もしも・・・~

私に気を遣ってくれてるのか
今朝のことは、
口にしない芳樹くん…


だけど…


「私、大丈夫だから
芳樹くんが、課長から連絡入ったことで
知ってたら教えてもらえる?」


テーブルの上に
リゾットが盛られた白いお皿を
置いて、
芳樹くんが、私の顔をじっと見た


そして、


「あれから、
アニキから連絡はないんだ

TVの情報も、まだ詳しいコト報道されてねぇし…

心配だろうけど、
アニキの連絡入るまで、
ゆっくりしたらいいよ


もし、部屋に居るの退屈だったら
オレが、どっか連れてってやるし…

遠慮せずに、言ってくれよな…」



なんだろう…

急に、芳樹くんが大人になってるみたい…


「ありがとう…

じゃぁ、いただきます」


テーブルの上に置かれたリゾットの香りが
食欲をそそり、
熱くなっているリゾットを
そっとスプーンですくった


「あ、わりぃ
冷めないうちに、食え食え

オレも、腹減った~」

テーブルに向かい合い
芳樹くんが作ったリゾットと
サラダを2人で食べた


少し大人な芳樹くんが
頼もしく映った

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