願望恋愛♪ ~もしも・・・~
「はい、どうぞ」
キッチンからマグカップを両手に持ち
一方をオレの前のテーブルに置いた
そして
芽依は、オレの向かい側に座り
両手でマグカップを包みこみ
口に含んだ
「はぁ…美味し…
やっぱりとんぼ帰りは疲れちゃったね」
そう言いながら、
ソファーに深く座った
オレもテーブルに置いてあるマグカップを持ち
ひと口コーヒーを流し込む
「な、芽依…
アニキから連絡とかあった?」
それとなく、聞いて…みた…
「え? うぅん…」
問いかけるオレの方を一瞬見つめ
すぐに、視線を逸らし俯いた
「ふぅん…」
オレの視線を避けるように
芽依は急に立ち上がった
「あの…
私、シャワー浴びてくる…
いっぱい歩いて汗…かいたし…」
オレが口を開こうとした時、
芽依は、そう言って
自分の部屋へと歩いていった