願望恋愛♪ ~もしも・・・~

典子が
帰ったあと、
しばらくして、
さとみがやってきた


「はい、コレ
着替えとかいろいろ…
星羅ちゃんに聞いて、
適当に
持ってきたからね」


玄関で靴を脱ぎながら
大きなショッピングバックに
いっぱいに詰め込んだ着替えを
私に渡す


「ありがと

星羅いたんだ…

で、
みんな、
何か言ってた?」


リビングを通って
キッチンに行き、
いろいろと眺めるさとみの背中に
聞いてみた


「うん、
なんとか、典子が考えた内容を
私なりに考えて伝えたわ

ダンナさんも、
星羅ちゃんも、大輝も
お母さんが
そんなスゴいプロジェクトに
参加して大丈夫か?
なんて、
心配してたわ

あ、ただ、
お弁当の心配してたから、
星羅ちゃんには
学校行く前に、
ウチに寄るように言っておいたわよ、

大輝の分は、ウチの将弘に
持たせて学校で渡すように
言っといたから

星羅ちゃんと大輝の分くらい
増えたってどってことないしね」


大輝とさとみの息子、将弘くんは、
学年は違えど、
同じ学校だし、
社宅に居た時から仲いいし…
ホント、友達って
大事よね…


「ゴメンねぇ、さとみ…
恩に着るわ」


「ふふっ、いつか
倍返しを期待してるからねぇ」


皮肉っぽく私に言うけど、
心の中では、そうは思ってイナイことくらい
十分承知だった


私って、
友達に
恵まれてるよね


感謝しなきゃ…




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