願望恋愛♪ ~もしも・・・~
「山内くん」
いつものように、
先に出勤する彼女が
玄関で靴を履くところを
呼びとめた
「はい、なんでしょう?」
靴を履き終え、
スリッパをスリッパ立てに置き、
俺の方を向いた
「今日、マサコの店、
行かないか?
マサコも、君に会いたがってるし…
金曜だから、
ゆっくり出来るだろ?」
「え?、あ、はい…」
少し、返事に戸惑ってる様子…
「なんだ?
誰かと、デートの約束でも
してるのか?」
「い、いえ、そんなんじゃ、ありません…
少し、遅れるかもしれませんが、
行きます
では、お先に出ますね」
「あ、あぁ…」
なんだ…?
俺、一瞬、何を思ったんだ…?
いかんな…
さぁ、仕事だ仕事…
その、マサコの店で、
とんでもない展開が待ち受けていようとは、
思ってもいなかった