願望恋愛♪ ~もしも・・・~
薄暗い店内の中、
目を凝らして、よく見れば、
頬のあたりを赤くさせ、
やたらと陽気な機嫌の芳樹がいた
「よぉぉ~アニキぃ~
アニキもいたのかぁ~
俺も、混ぜてくれよぉ~」
俺がいることに気付いた芳樹が
カウンターへと
近づいてきた
「なんだ、お前、
もう、出来あがってんのか?
今日も、合コンじゃなかったのかよ?」
彼女が座っていた椅子に座り、
バーテンダーに、
水割りを頼む
「あ? あぁ、合コンね…
今日は、不発も不発…
持ち帰る気にもなんねぇオンナばっかだったんだー
だから、早々にバッくれて
一杯飲んできたーー」
不発な割には、
機嫌がいい芳樹
出された水割りのグラスを
口につけた
「お前、もう、飲みすぎなんじゃねーの?
もう、やめとけ」
芳樹の手からグラスを掴もうと
した時、
「なんだよっ!
いいだろっ! 飲ませ…っ」