願望恋愛♪ ~もしも・・・~
グラスごと
俺の手を振り払おうとるすると、
バシャッ ―――――
「ひゃっーっ」
マサコとのカラオケを
中断し、
カウンターに戻ってきた彼女の
胸元に、芳樹の持っていた
グラスの水割りが
見事にかかってしまった
「おい、芳樹っ!何やってンだよっ!」
「なんだよっ! 俺のせいじゃねぇっ!
アニキがわりぃンだろっ!!」
胸元の他、髪までも
濡れてしまった彼女を余所に
俺と、芳樹は、言い合ってしまった
「アンタたち、何やってンのよ!
芽依ちゃんの服、濡れちゃったじゃない!
福井くんっ、タオル、タオル!!」
カウンターの中へ
入ろうとしたマサコが
大きな身体の割に、
素早い動作で、
彼女に近づき、渡されたタオルで
彼女の胸元を拭こうとした
「マサコ、貸せよっ!」
マサコが持ってたタオルを
芳樹が奪い取り、
彼女の濡れた胸元を
拭き始めた