願望恋愛♪ ~もしも・・・~
時が止まったように
店内も静まり返ってたその時
「ヨっちゃん、
アンタってばー、もう飲みすぎよ
こっち来て
手伝いなさーい」
手伝いをさせるため、
芳樹をカウンターの中へと
マサコが促す
「あの…私、そろそろ
失礼しますので…」
カバンを持ち、
帰ろうとする彼女
「ちょっと、龍ちゃん、
もう、遅いから
一緒に帰ってあげなさいよ」
カウンターの向こうから
俺にウインクしながら言うマサコ
ウインクまでするコト
ないだろ、
全く…
「あ、あぁ…
山内くん、帰ろう…
忘れ物、ナイよな…」
俺も、
スーツのジャケットを持ち、
出口へと向かおうとした
「あ、課長
そんな、結構です
課長は、まだ
みなさんと居てください
わたしは、
タクシー捕まえて帰りますので…」
なんだ…?
いやに遠慮するなぁ…
「じゃぁ、通りまで
一緒に行こう」
マサコの方を向き
頭を下げた彼女
俺も、とりあえず、
マサコに帰る、と
目配せだけして、
出口に向かった