願望恋愛♪ ~もしも・・・~

「うふっ、
あんたたち、私が持ってるモノに
なーんで気付かないかしらぁ~?」


ホレホレ、と
典子が手に持つ、小瓶を左右に動かす


「「え?! コレ?」」


私とさとみは、
そのピンクの小瓶を凝視する


特別、どおってコトない瓶、

ラベルだって英語だからわかんないし…


「典子、もったいぶってないで
教えてよー」


痺れを切らしたさとみが
典子に訴えた


「はいはいはい、
CoQ10って、知ってるわよね?」


うんうん、

さとみと私は、頷き、
典子の話を聞き逃さないよう
真剣に耳を傾ける


「それの50倍の効果があるの
CoQ10って、疲れた時飲むと
細胞が修復されて、
また元気になるんだけど
それを通り越して、
自分が今、気になってる所とか
治したいところに効くの

私はそんなのあんまり信じなかったけど、
まぁ、疲れた時、飲むくらいなら…って

2週間前から飲んでたの…

そして、昨日、気付いたら…

小じわとほうれい線、薄くなってたのよ!!」


得意げに、私たちの前に
顔を差し出す典子

頬を触れば…
弾力もある…

そして、
さとみと私は顔を見合わせたあと


「「典子ー、私たちの分はぁーー?!」」


さとみと私のお決まりの言葉が出た
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