恋の方程式
現在、未来は空の旅。
あたしの言葉に驚きすぎて、OUT!
「五十嵐~?どこだぁ~?」
キャア――!
相沢くんだよぉ――!
カッコいい――!
なんていう、黄色い声が飛び交ってるのにも拘らず、
あたしのことを呼ぶ相沢くん。
恥ずかしいし、何より、
ファンクラブの鋭い眼光が体中に刺さって、
めっちゃ、居苦しいよ。
あ、相沢くんは人気すぎだから、
ファンクラブまであって、
すんごい、過激。
少しでも近づこうとしてる子がいると、
すぐ、トイレに呼び出し…。
あぁ、あたしもそうなるのかな。
やだ―――――。
トイレにだけは!

「あ、いた。五十嵐。探したんだ」
「ごめんね。未来と一緒に屋上にいたんだ」
「メアド!教えて~」
「あ、うん」
あたし達はメアドを交換した。
不安でいっぱいのあたし、無邪気な笑顔を振りまく相沢くん。
何て不釣り合いな…。
自分で思って、ショックを受ける。
もっと、可愛くならないとね。

このときから、
あたしは、
好きだったのかな?
あたしの心は、
いつも迷ったまま…
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