あなたの歌
出会い
今でも、歌を歌っているとあの人を思い出す。
”あの人”は、今どうしているのだろう・・・。
”あの人”は、今・・・幸せに暮らしているのだろうか・・・?
”あの人”と出合ったのは、今から10年も前。私が15歳の時だった。
高校1年生の春。私たちが集まるのは、いつもこの「屋上」だと決まっていた。
「結美ちゃんは、何の部に入るの??うち、結美ちゃんと同じ部に入るんだぁ」
親友の藍ちゃん。背が小さくて、髪の毛は癖っ毛の日に焼けた茶色い髪。顔も整っていて、可愛い女の子。
「え?うちは・・・合唱部かな」
うちは、中学校時代も合唱部に入っていて、部長も勤めていた。
「え?あ、もしかして…結美ちゃん、先生目当て??」
藍ちゃんの顔が、少し赤くなった。
「は?先生って・・・?」
「えー!結美ちゃん知らないのぉ?!合唱部の顧問の先生で、すっごくかっこいいんだからぁ!!」
藍ちゃんの顔が、真っ赤になった。
そっか・・・藍ちゃんは・・・
「別に・・・うちは、歌うのが大好きなだけだから・・・」
そう答えると、嬉しそうに藍ちゃんは笑った。
5時間目、藍ちゃんから手紙が来た。
”結美ちゃん‼今日、部活の見学行こうよ♪”
部活の見学・・・きっと、藍ちゃんはあの先生目当てだと思うけど・・・
うちは、合唱部の見学に行くことになった。
「なんかドキドキするなぁ♡」
合唱部がいる音楽室に向かってる途中、藍ちゃんが言った。
「そんなにかっこいいの?その先生・・・」
うちが聞くと、藍ちゃんは真っ赤な顔をして、
「うん!!入学式のとき、一目ぼれしちゃて・・・♡」
「やっぱ、好きなんじゃん!その先生のこと」
「あ、バレたぁ??」
「バレバレだからっ」
藍ちゃんが笑うと、うちも笑った。
うちは、心の底から、藍ちゃんの幸せを祈った。
音楽室に着くと、30人くらいの先輩たちがいた。
「失礼しますっ!!見学しに来ましたっっ」
藍ちゃんが言うと、全員が藍ちゃんいる方を振り向いた。
「あ、1年生?」
最初にうちらに話しかけてくれたのは、
「わたし、部長の里美よ。よろしくね」
合唱部の部長さんだった。
”あの人”は、今どうしているのだろう・・・。
”あの人”は、今・・・幸せに暮らしているのだろうか・・・?
”あの人”と出合ったのは、今から10年も前。私が15歳の時だった。
高校1年生の春。私たちが集まるのは、いつもこの「屋上」だと決まっていた。
「結美ちゃんは、何の部に入るの??うち、結美ちゃんと同じ部に入るんだぁ」
親友の藍ちゃん。背が小さくて、髪の毛は癖っ毛の日に焼けた茶色い髪。顔も整っていて、可愛い女の子。
「え?うちは・・・合唱部かな」
うちは、中学校時代も合唱部に入っていて、部長も勤めていた。
「え?あ、もしかして…結美ちゃん、先生目当て??」
藍ちゃんの顔が、少し赤くなった。
「は?先生って・・・?」
「えー!結美ちゃん知らないのぉ?!合唱部の顧問の先生で、すっごくかっこいいんだからぁ!!」
藍ちゃんの顔が、真っ赤になった。
そっか・・・藍ちゃんは・・・
「別に・・・うちは、歌うのが大好きなだけだから・・・」
そう答えると、嬉しそうに藍ちゃんは笑った。
5時間目、藍ちゃんから手紙が来た。
”結美ちゃん‼今日、部活の見学行こうよ♪”
部活の見学・・・きっと、藍ちゃんはあの先生目当てだと思うけど・・・
うちは、合唱部の見学に行くことになった。
「なんかドキドキするなぁ♡」
合唱部がいる音楽室に向かってる途中、藍ちゃんが言った。
「そんなにかっこいいの?その先生・・・」
うちが聞くと、藍ちゃんは真っ赤な顔をして、
「うん!!入学式のとき、一目ぼれしちゃて・・・♡」
「やっぱ、好きなんじゃん!その先生のこと」
「あ、バレたぁ??」
「バレバレだからっ」
藍ちゃんが笑うと、うちも笑った。
うちは、心の底から、藍ちゃんの幸せを祈った。
音楽室に着くと、30人くらいの先輩たちがいた。
「失礼しますっ!!見学しに来ましたっっ」
藍ちゃんが言うと、全員が藍ちゃんいる方を振り向いた。
「あ、1年生?」
最初にうちらに話しかけてくれたのは、
「わたし、部長の里美よ。よろしくね」
合唱部の部長さんだった。