魔女のイタズラ
不思議な魔女
「Trick or treat!」
そう叫びながら魔女のコスプレをした女、いや少女が愉快に叫ぶ。
「…まだハロウィンじゃないだろ」
つーかハロウィンの10日も前だし…
ドアを閉めようとするオレの手を弱々しい力で掴む魔女のマヤ。
「ユキひどい!!どう?可愛いでしょ〜???」
「別に」
「ユキひどーい!!ここに最悪な大人がいるぅ〜!!」
まるで幼い子供のように叫ぶ彼女は、隣に住むいわゆる幼なじみ。
小学校6年の時に転校してきた見ず知らずのオレにすぐになついてきたちっちゃい子供。
それがマヤだった。