ココロぼーる。
♦..友達。
私はココ、「伊從中学校」に通う中学2年生。
【山田 しずく】である。

背が小さくて、男子から見たら、★ビンゴ★
と言えるほどのからかいの対象である。

そしてこちら。
おとなしくて、可愛くてお姫様みたいなコ。
親友の【志村 祈里】
いつも私を助けてくれて、すごく優しい。

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朝・・

「しずくっ。おはよぉ★」

自転車で歩道橋を一気に駆け下りる私に
祈里が声をかける。

「あっ、おは★一緒に教室行こっか^^」

祈里とは正反対の性格の私。
だから逆にずっと一緒にいられるのかもしれない。

教室に一歩入ると、飛んできたのは
誰かのセカンドバッグ・・。

「ってぇ・・・。」
「ちょっとしずくっ・・。大丈夫?!」
「うん・・ハハッ。ちょっと誰よーーっ」

制服をパタパタと叩いて立ち上がる。
ふと現れる人影。
背の低い私はグッと顔をあげた。

「悪りぃ、悪りぃっ。」

ソコにいたのは、
【斉藤 遼真】
野球部のピッチャーで、
明るくて元気なお調子者。

私の..大好きな人..

「もうっ!また遼真?!いい加減にしてよねっ・・」

素直になれない私は、
いつもいつもこうやって
遼真にムキになっちゃう..
ホントはちゃんと素直になりたいのに...

「また怒ってんのか?よけいに背が縮むぞ(笑」

ヘラヘラと笑いながらやってきたのは、
【根岸 悛】
男子テニス部の副部長。
やたらとちょっかいを出してくる・・。

「うるさいなぁ・・悛は黙っててよねぇっ♪」


「よっ、はよっす☆相変わらずちっちえぇなぁ、」

私の頭にドンと乗っかってきたのは
【木島 俊祐】
背が高くて、コイツもからかいメンバーの一人。

「ちょっとヤメテ..髪の毛ぐしゃぐしゃ><」
「あ~ぁ・・かわいそうに・・おいでっ、なおしてあげる^^」

くぅ~~~っ・・。
微笑む祈里は天使のようだよ!!

ちょっとムキになっちゃってるけど、
こんな朝の日は、
きっと一日中が楽しいに決まってる。

そんな楽しみは口に出せず、
プッと笑いがこぼれてしまった。

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