年上王子様
「ゆゆ、何食いたい?」
速水さんは冷蔵庫を覗きながら聞いた。
「料理できるんですか?!」
「できなかったらこんな材料揃ってねーよ。」
確かに、冷蔵庫の中には、
野菜や肉、魚、果物、いろいろな調味料が入っていた。
男の人なのに料理できるなんて、
ステキ…!
「なんでそんな目がキラキラしてんの。」
「や、料理できる男の人ってカッコいいなーって。」
「サンキュ。んで、何が食いたいの?」
うーん…
何がいいだろう?
やっぱ寒くなって来たし、
ここは……
「鍋で!!」
私は元気よく手を挙げて言った。
「鍋か。了解。でも、腕のふるいようがねーな。」
あ、そっか。
鍋って材料切るだけだもんね。
チョイスミスったー!
「ま、俺の手料理はまた今度来た時な。」
わーい!
また来れる!
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