年上王子様
速水さんは冷蔵庫から、
白菜やら鶏肉やらを出していた。
「私も手伝います!」
私は腕まくりして、キッチンに立った。
こうやって並んで料理するの、憧れだったんだよねー♪
私はルンルン気分だ。
「じゃあ、この野菜適当に切って。」
「はーい♪」
私は、白菜、ネギ、春菊などを適当な大きさに切った。
「ふーん。ゆゆって料理できるんだ。」
速水さんが私の手元を覗きこみながら言う。
「できますよー!こんなチビでも、何もできないわけじゃないですよ!」
私は腰に手を当てて言いきった。
小さいころからお母さんに仕込まれて、
料理だけは人並みにできるんだから!
チビだからってナメてもらっちゃ困るゼ。
(↑カメラ目線)
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