年上王子様
「ゆゆは、普通のサラリーマンと結婚は嫌?」
え?
結婚?サラリーマンと?
それって…速水さんのこと?
私はまた固まってしまったけど、
自惚れちゃダメだ。
「ごめん。冗談。」
速水さんは笑って、沸騰した鍋の火を消した。
やっぱり、冗談か。
本気にするトコだったよぉ~。
「じゃあ、あっちで炊こうか。」
速水さんは鍋を持って、
私は野菜や肉、豆腐などを持って、
ダイニングテーブルまで運んだ。
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