年上王子様
「もしかして、かわい子ぶってんじゃねーだろうな?」
ギクッ
速水さん、鋭い…。
「俺はいっぱい食って、幸せそうにしてるゆゆが好きだけど?」
え?
そうなの?
じゃあ、私の作戦失敗?
えーっ?!
すっごい無駄なことした!
「ごめんなさい!食べます!ごはんおかわりします!」
「やっぱりな。」
速水さんがニヤリと笑っている。
こ、こわい…。
「お仕置き決定だな。」
こんなことを速水さんは言っていたみたいだけど、私には聞こえず、
呑気にごはんを食べていた。
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