年上王子様
「ゆゆ。高校卒業したら、俺と結婚してくれ。」
………
え、、?
な、なんと?
け、結婚?
って、結婚?
私の頭では理解できなくて、
私は後ろに倒れ込んだ。
「わっ、ゆゆ!悪い。いきなりすぎたよな…」
漣さんは私をゆっくりと抱き起こし、
寂しそうにつぶやく。
たしかに、いきなりですごくビックリしたけど…。
何より、嬉しかった。
素直に、嬉しかった。
「漣さん。」
「何?」
そう言う漣さんの目は、
いつもの意地悪な目じゃなくて、
しょんぼりとしている。
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