年上王子様
「こちらにお座り下さい。」
大きな鏡の前にある椅子に促された。
髪を結い上げられ、ファンデーションを塗られた。
私の顔がどんどん綺麗になっていく。
化粧が完了して、最後にティアラとベールを被せられた。
「お綺麗ですよ。」
「ゆゆ…綺麗よ…」
お…お母さん泣いてる…。
なぜ今泣くんだ…。
でも、ほんとにキレー…。
私じゃないみたいだよ。
「ゆゆー!できたー?!」
扉をバーンと開けて入って来たのは四季ちゃん。
なんか、空気読めてないよね…。
ってかなんで先に会場にいないんだ!!
いとかなきゃでしょ!
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