年上王子様
「え、えと…あの、ですね…」
とりあえず、何か言おうと声を発したが、何も言えない…。
「あ、もしかして考えてなかった?」
ギクッ!
バレている!
なぜだー!
私は図星だったので、黙ってしまった。
「やっぱり?ゆゆ、わかりやすいなー。」
速水さんは電話越しで大笑いしている。
「そっそんな笑わなくてもいいじゃないですかー!」
私は、つい怒った口調で言ってしまった。
「わりーわりー。ゆゆがかわいくてさ。」
「!!」
な、なんと!
私が…かわいい?!
私の今の顔は、きっと真っ赤だろう。
顔から湯気が出そうなほど、照れてしまった。
なんか速水さん、ずるい…。
「考えてねーならさ、俺の行きつけ行かねー?」
速水さんの行きつけ?!
行きたい行きたい!!
「イタリアンなんだけど、パスタがうめーんだ。」
イタリアン?!
オ…オシャレだ…。
「行きたいです!パスタ大好き!」
「んじゃ、決定な。」
お礼は、速水さんの行きつけで決定!
楽しみだなー♪
< 21 / 152 >

この作品をシェア

pagetop