年上王子様
「お待たせ!車でいいか?」
速水さんはまた額に汗を掻いていた。
そんなに急がなくてもいいのに。
「はい。」
「じゃあ、外で待ってて。車取ってくる。」
速水さんはそう言って、また走って行った。
なんか、待たされてばっかだなぁ。
ま、いいか。
私は、会社の外へ出た。
風が冷たい。
うぉぉぉ。
カーデだけでは、ちょっと寒いな…。
コートも必要かな?
そんなことを思いながら、
速水さんを待っていた。
うーん、告白前の女子高生とは思えないね。
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