年上王子様
「いいなぁ…彼氏。」
私は、ため息をつきながら
しみじみと言った。
だって、四季ちゃんすごくキラキラしてるんだもん!
「ゆゆもパパッと作っちゃえばいいんだよ。」
四季ちゃんはサラッと言った。
「そんな簡単に言ってー!パパッと作れたらもう作ってるよ!」
私はぶーと頬を膨らませた。
四季ちゃんみたいに美人だったら…
ねぇ。
「何言ってんの!ゆゆ、結構モテてんだよ?」
はい?
私、今までモテた試しありませんが。
「嘘だー。告白なんてされたことないよ?」
「だって、ゆゆ、小さくてかわいいって聞くよ?」
出た。
『小さい』…。
それは私のコンプレックスなんじゃー!
どうせ、152cmしかないですよーだ!
「それは、妹感覚のかわいいでしょ?」
「……そうかも。」
って、おーい!
ちょっとは否定してよー!
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