年上王子様
そして私は気付く。
なんか、私の手、しっとりしてない?
あ、緊張で手汗掻いてるぅぅぅ!!
ダメダメ!
手つないでる場合じゃない!
そう思って、手を離そうとしても、
速水さんは放してくれない。
「あの…手、放してもいいですか…?」
「ダメ。」
即答!
「でも、私!手に汗が…」
「んなの、関係ねーから。ゆゆはつなぎたくねーの?」
そ、そりゃ…つなぎたいですけど…。
「でも、恥ずかしい…。だから、放してください…。」
「却下。」
速水さんはそう言って、ずんずんと歩く。
うぉーん!
汗が止まらないよー!
すると、速水さんは急に立ち止まった。
??なんだろ?
< 70 / 152 >

この作品をシェア

pagetop