年上王子様
やっと笑いがおさまって、私に聞いてきた。
「で、人生初のデートは、楽しかった?」
そっか…。
あれが私の初デートだったんだ…。
「楽しかったよ。速水さん、私のわがまま聞いてくれたし…」
ちょっとケンカっぽくなったけど、
私のせいだしね。
「そっか。よかったね。」
四季ちゃんは私の頭をよしよしと
撫でてくれた。
「でも!手つなぐくらいで恥ずかしがってちゃダメ!」
急に四季ちゃんが大きな声を出した。
えぇ…!
声大きいよ!
教室のみんなもびっくりしている。
ってか、いきなりお説教開催?!
< 79 / 152 >

この作品をシェア

pagetop