な‥なんて距離‥‥


見上げた視線の先には、爽やかに微笑む美しい顔。

見とれそうになるのと同時に、ゾクリと悪寒が走った。


一歩後ずさり距離を確保し、婦人に向き直り身構えた。

バッグに手を掛け、背中に意識を集中し出方を窺っていると





「‥‥ママ♪」


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