「仕事は落ち着いた?」

「ぇ‥ええ、多少はね」


どうやら、本気で仕事の為に距離を置いていたと思っているようだ。

夕暮れの忙しなく過ぎる時間の中、一瞬!時間の止まった感覚に包み込まれ、彼への『安心』と言う信頼感が呼び戻された。


「食事でもどう?」

「いいわよ」


アッサリと受けてしまった。

1人でいる恐怖からの防衛本能か、渇いた喉を潤したかったからか、それとも‥‥


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