安全確認も兼ね、ベランダに出てそよ風を感じていると‥


んっ!
この甘い香りは・・・


鼻を擽る魅惑の香りに体中で危険を察知し、慌ててベランダから身を乗り出し、隣を窺とした

その時‥



奴だ!



確かに感じる気配に
慌てて部屋に入り、完全防備体制に入った。



‥っ

ココは絶対安全領域だったのに



そんな思いも虚しく、恐怖に体中が蝕まれ、心臓が子宮に堕ちてくる錯覚に囚われていた。


< 41 / 52 >

この作品をシェア

pagetop