イ イ カ ゲ ン ニ シ テ


怒りに震え、心の声が口から洩れてしまった。

一度は置いた望遠鏡を右手に携え、最大限に伸ばしながらベランダへと飛び出し


「いいかげんにして!!」


大きな声で叫び、身構えた。

ピクッと老婦人は固まり


「ち‥違うの‥‥」


何かを言おうとしているが、構わず素通りし隣を覗くと‥

お花畑と見紛う景色に圧倒された。


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