One Love〜僕の妹はお嫁さん
鍋が沸騰し、ぐつぐつとした音が鳴り響く。

あ、お鍋が…

うん、そうだな。

言葉はゆっくりと立ち上がろうとする。
すると、棚から二人が倒れた衝撃で、物が落ちた。

あぶねぇ!

潤は、少し体制を起こし
手で落ちた物を避けようとした瞬間、二人の唇が重なる。

!?

落ちた物は、潤の手に辺り、軌道を変えて違う場所に転がる。

再び、沈黙が続く。

二人は、唇を静かに離す。





ごめん…

私こそ…ごめんなさい…
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